いきなりですが今月ブレンパワードを全話見ました。面白かったのでちょっとだけ感想を書いておこうと思います。
まず最初に言いたいのは、ヒロインである比瑪の「私にはたくさんのお母さんがいた。お父さんもいた」というセリフがめちゃくちゃ好きなんですよね。孤児院育ちの比瑪にとって、それまでの人生で自分を愛してくれた大人は皆お母さんでありお父さんだったのでしょう。彼女自身がそう思えるほどに、たくさんの大人に愛されてきた。実の親がいるのに家族関係で悩む主人公・勇との対比がヤバいですね……。
同時にブレンパワードで興味深かったのは、家庭に問題のある登場人物もそうでない人もしょっちゅう「親をやっている」シーンがあることです。「親になる」んじゃなくて「親をやる」。子供が育ちきるまで責任を負うのではなく、あくまで一時的に役割をこなしているだけ。たとえば第1話では比瑪が生まれたてのブレンの子守りをしています。それと同様にカナンやヒギンズも生まれたてのブレンをあやすような言動を取っていた。親に愛されなかったカナンだって親をやれるんです。これはリクレイマー側の人たちも例外ではありません。ジョナサンは愛してくれなかった母への怒りと悲しみをぶちまけながら、本来は人質であるはずのクマゾーに対して父親をやっていました(『男なら踏ん張れえ!』)。シラーもクマゾーには優しさを見せてましたね。ただ、彼女はかつて弟たち(つまり我が子)を死なせてしまった親でもあるので別ベクトルの悲惨さがありますが………。とにかくこのアニメからは「例え親がいなくても、もしくは親と良好な関係を築けていなくても、人は親をやることが出来る」というメッセージを勝手に受け取りました。逆に言うと、人間はある程度の歳になると子供達の親をやらなくちゃいけない、ということなのでしょう。
そう思うと勇とユウ・ブレンの関係って不思議だな〜と思います。勇はあまりブレンに父親をやっているように見えないっていうか微妙に「やれてない」んですよね。まあ人間とブレンの関係は「親子」だけでもなさそうなので(ナンガはブラザーって言ってたし……)それもアリかもしれませんが、最終回でも勇が誰かの父親になれたかというとだいぶ怪しいです。とはいえ勇とユウ・ブレンが分かり合うイベント自体はちゃんとやっています。ネリーの話ですね。
あと勇、姉さんに対しては全然冷静じゃないんですよ。精神が安定してるはずの終盤でもあんな感じなのちょっとヤバくね?と思ってしまいました。けど相手が身内だからあそこまでカリカリしてるんだろうな〜と思うと逆に憂鬱になれます。
他にも言いたいことはあったような気がしますが忘れました。とにかく面白いアニメでしたね!BGMも素晴らしく、特にEDは何度もリピートしています。
最後に、このアニメは一応2周したのですが、私は以前にターンエーガンダムを見たことがあるので勇がネリーのブレスレットを投げるシーンでは思わず「ちょきんぎょ!?」と2周目を見てる時になってしまいました。なんで2周目で思うんだよ!